貴方の言葉を信じたい

ハ「は〜・・・」
マ「お姉ちゃんさっきからため息ばっかだよ」

ここはとあるポケモンセンターのロビー。この町には
小規模のバトルが毎年繰り広げられる。
そのバトルが開かれる三日前。サトシはもちろん外で
ポケモンの調整中だった。タケシは

「こんな素晴らしいトコがあるものか!」

とか言ってデパートに去って行った。何が素晴らしいのかは
分かっていない。ハルカはタケシに付いて行ったが
買い物がすぐ終わったために先にポケモンセンターへと
戻って来ていた。マサトは元々ここに留守番中であった。

マ「何か悩みでもあるの?」
ハ「あんたには関係ないわ」
マ「お姉ちゃんも悩みなんてあるんだね」
ハ「うるさいわね〜。嫌味は受け付けないわ」

ハルカは窓の外からずっとサトシの事を見ていた。
マサトはそれをすぐに察知した。そして軽く
ハルカをコンと叩いた。

ハ「何よ」
マ「お姉ちゃん〜。恋の悩みならタケシが一番だよ」
ハ「なんでそこで恋の悩みなのよ!」
マ「がんばるんだね。サトシだって鈍感なのは分かってるでしょ」
ハ「サ・・?!ちがうわよ〜!!」

フラフラとマサトが歩いていたら、突然人にぶつかった。

タ「お、マサト」
マ「あ、タケシグットタイミング〜★」
タ「なに?なにがグットタイミングなんだ」
マ「いっやー。お姉ちゃんの恋の悩み聞いてあげてよ」
タ「恋。ハルカのか」

タケシはハルカの方を向き、ガッツポーズをした。

タ「はっはー。やっと恋の狩人タケシの出番!サトシとハルカの
恋。絶対実らしてみせよう」

マ「イエーイ!頑張れタケシ!いけいけタケシ!」
ハ「うるさいわね、静かにして欲しいかも!!」

タ・マ「は、はい」


夕食の後、タケシはハルカを呼び出した。

ハ「ちょっとー。何で急に呼び出すのよ」
タ「何を言ってるんだハルカ!恋の悩み解決タケシ様がお手伝いに
来てるんだぞ!」

ハ「勝手に何言ってるのよー!」
タ「まぁ待て。ハルカはサトシに告ったが『スキ?おれだって
お前の事好きだぜ。いっつもバトルん時応援してくれるしな』
って言われたか?」

ハ「ち、違うって!だから私は・・」
タ「じゃ、サトシに『わりぃ。まだコイとかアイとかわかんねぇ
んだよなぁ。俺はポケモン一直線だし・・コイは10年後だぜ』
って言われたか?」

ハ「違う!!」
タ「じゃ何だ」
ハ「私は告ってないの!」
タ「え。そーなのか。じゃ何で悩んでるんだ」
ハ「告られたの!」

一瞬沈黙が流れた。そして10秒後。

タ「なに?!サトシが告白?!」
マ「えぇぇ〜?!」
ハ「何でマサトまで!!」
ひっそり影で盗み聞きしていたマサトが思わず
飛び出てきた。

タ「おいマサト!地震が起きるかもしれんぞ!」
マ「ぼ、防災器具どこ〜?!」
タ「いやいや、いん石が落ちるかもしれん!」
マ「うわ〜ん!僕達死ぬのぉ〜??」

ハルカはその様子を呆然と見ていたが、すぐその場から立ち去り
サトシの居る食堂へと引き戻して行った。

サ「なんだよ!三人揃って・・俺ひとりだったんだぞ」
なんとなく二人きりは居ずらかったのか、サトシは
席から立ち上がった。
ハ「サトシ。今日、昨日の返事したいな」
サ「・・もうかよ」
ハ「返事と言うか、相談。なんかタケシは役に立たないわ」
サ「そんなこと言っちゃさすがに;」
ハ「今日の21時ここに来て欲しいんだけど・・・」
サ「いいぜ。別に」


その夜、サトシは真っ暗のロビーに足を伸ばした。

サ「?まだ来てないのか?おーい。ハルカー」

その場で叫んだら、足音が聞こえて来た。
なにやら誰かが懐中電灯らしき物を持っている。
サ「やべ。まさか見回りかよ」
サトシが部屋へと戻ろうとしたとき、

ハ「ちょっとー逃げないでよね」
サ「うわぁぁぁ!!ってなんで懐中電灯なんだよ!」
ハルカはサトシの前に立って懐中電灯で顔を照らした。
ハ「真っ暗だからコレは必要っと思って・・。ジョーいさんに
借りたの。なんか文句あるの?」
サ「あるけどないです・・・」

ハルカが懐中電灯のスイッチを消した途端、あたりが真っ暗になった。ハルカが歩き出したので、サトシも後に付いて行った。

ハ「あのね、私片思いだった人に告白された事あったんだ」
サ「告白?」
ハ「そ、大体6,7歳くらいだけど」
サ「ふーん」
サトシには面白くない話だったが、ハルカの話を最後まで
聞くことにした。

ハ「やっぱさ、嬉しかったんだよね。『愛してる』って
言われて」
サ「・・・・」
ハ「でもね、それはただのからかい。冗談だったから
そのあと地獄に落とされた気分だったの」
サトシはハルカを横目で見つめていた。
彼女の悲しみが自分に伝わってくるような気がして。

ハ「あたしもう『愛してる』なんて信用するもんか、って
決心しちゃった。だからね」
サトシは自分が昨日ハルカに『愛してる』って言った事を
思い出した。

ハ「サトシにはゴメンかもしれないけど、なんかよく
分からないな。愛してるって」
サ「馬鹿だなー」
ハ「・・・?」
サ「こーゆーことだよ」



何秒か沈黙が流れた。ハルカは喋りたくても喋れない
と言った方が正解だろうと思うが。

ハ「ひ・・」
サ「なんだよ」
ハ「返事してないのにー!!」
サ「うわっ!いーだろ別に!」
ハ「ひどいひどい!!初めてだったのに!」
サ「うるさいなー。夜中なのに」
ハ「そんなの問題外よ!」
サ「問題内だね」
ハ「っつ〜!!」

貴方の言葉なら、信じられるかもね。

『アイシテル』

って言葉も♪

 

珍しく(?)サトシ→ハルカのお話ですね。
サトシのほうから告白の所、自分も最初はビックリですw
ハルカも、サトシの言葉なら信じられると思います。
やっぱり最後はアレで締めるんですねw

Commentator by 冬草


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