お姫様抱っこ

お姫様だっこ
それは、恋する女性なら、誰もが愛する人にして欲しいと願うものだろう。
これは、その中の一人の恋する少女の物語

マ「いい加減起きてよお姉ちゃん」
ハ「ん?んん・・・」
ここは、とあるポケモンセンターの一室
今、起こされたのが、今回の主人公と言える少女、ハルカである。
そして、少女を起こしたこの少年は、弟のマサトである。
少女は、まだ眠たいのか、目が半開きのまま体を起こし、辺りを見回してちいさくため息を付いた。
マ「何でため息をつくのさ」
ハ「え?あ、いや、何でもないかも」
マ「ふ〜ん」
いつものように嫌味な表情を浮かべて、マサトは部屋を出た。
マ「サトシなら食堂でご飯食べてるよ」と、言い残して
ハ「いちいち言わなくても分かってるわよ」
ハルカは小さくそう呟いた。
そして、いつものようにウエストポーチを腰に身に付け、急ぎ足で食堂へと向かった。
ちなみに、サトシと言う少年こそ、彼女が恋焦がれている相手である。
その性格は、熱血で、おしゃれに全く興味が無い、それに、ムキになると前が見えなくなると来た。
完全に昔型の人間を、何故今風少女のハルカは好きになってしまったのか
それは、その少年の真っ直ぐな瞳、自分のピンチに真っ先に来てくれる所が魅かれて行った。
ハ(でも私の想い伝わるかなぁ、サトシってかなり鈍感だし)
そう、告白するにも、ハルカには大きなハードルがあった。
サトシが鈍感だと言うし、おまけに2人きりではないのだ。
弟のマサトに、お兄さんキャラのタケシと言う青年すらもいた。
ハ(でも、めげちゃ駄目、絶対チャンスはどこかであるから)
心の中で自分を励まし、意気込んで部屋を出たのは良かったが・・・
部屋を出てすぐ左手に階段がある事を忘れていたのは誤算だった。
ハルカは階段を踏み外し、ハルカは自分の状況をすぐに理解し、目を瞑った。
しかし、何も起きなかった。
その代わりにハルカは自分が立っていない事に気付き、恐る恐る目を開けた。
サ「ギリギリだったな」
ハ「サ、サトシ」
ハルカの頬が瞬く間に赤く染まった。
そう、この少年こそサトシ、ハルカが恋焦がれている少年だ。
そして、ハルカは自分がサトシにお姫様抱っこされてる事に気付いた。
ハ「////////(赤面」
ハルカはつい、誰もいないか確かめてしまった。
しかし、人という人は見当たらなかった。
ハ(も、もしかして今、2人きり?)
そう考えると、恥ずかしくはなったが、逆にこれはチャンスだと思った。
ハ(伝えるなら今しかないかも)
ハルカはそう決意し、まずサトシにある事を聞いた。
ハ「ねえサトシ」
サ「ん?何だ?」
ハ「ちょっと、まず降ろしてくれない?」
サ「あ、ごめん」
サトシは謝り、ハルカを地面に降ろした。
ハ「あのね、今好きな人いる?」
これは、恋焦がれる人間なら誰もが一番聞きたくない言葉である。
もし、他に好きな人がいれば、傷つくからだ。
サ「まあ、いるにはいる、かな?」
ハルカの答えは、ハルカを少し傷つけたが、ハルカは顔に出さなかった。
ハ「私もいるよ、好きな人」
サ「へぇ〜、誰だよ」
ちょっとサトシがこんな事聞くのは意外だったが、あまり気にかけずハルカは続けた。
ハ「その人はね、鈍感で、お子ちゃまで、ポケモン馬鹿、だから私の気持に気付いてくれないの」
サ「へぇ〜」
予想通りの答えが返ってきて、ハルカはちょっとガクッとした。
ハ(やっぱり鈍感かも)
そう思ったが、ハルカは続けた。
ハ「でもね、今チャンスなの、誰もいないし、今なら自分の気持、正直に伝えられるの」
そう言い、サトシを見て、頬を真っ赤にしながらもサトシの耳元で「好きだよ」と伝えた。
サ「え?」
サトシの顔が赤くなった。
ハ「なんでサトシが赤くなるのよ」
サ「だって、その、俺も、ハルカが好きだから、その」
ハ「え?ええ〜〜〜!?」
ハルカの声がポケモンセンター中に響き渡ったのは言うまでも無い。
ハ「ほ、本当なの?」
サ「う、嘘でこんな事言わない」
ハ「・・・ありがとう」
そう呟き、サトシの頬に軽くキスをして、サトシの腕を掴んだ。
ハ「さ、行きましょう」
サ「あ、ああ」
サトシのお姫様抱っこは、どうやら2人の恋の進展をも持ち上げてしまったようだ。
何はともあれ、彼らの旅はまだまだ続く、二人の恋と言う、小さな積荷を乗せて・・・

 

何だか色々と恥ずかしい小説ですなw
まあ、自分の中では結構気に入ってたりw
正直、この小説はただ単にサトシがハルカをお姫様抱っこして欲しかっただけです。
はっきり言って自分の自己満足小説だったりしますねw
まあ、気に入っていただけたら嬉しいです。

Commentator by SWEET HEART

これが怪我の功名ってやつですかね(笑)
思わぬ形からサトシにお姫様抱っこされるハルカ、なんか羨ましいですw
しかもその後まで上手くいってしまうとは…
結果がよければOKです!

Commentator by 冬草


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