それは、ちょっとした日常の一コマ(やっぱりサトシは優しいかも編)

突然ですが、私の彼への評価を聞いてもらいたい!
一生懸命なところは評価しよう………
運動神経がいいけど、頭を使うのが苦手なところは
まあ、しょうがない。どっちも駄目よりぜんぜんマシだし………
熱血漢っていうのも、いまどき古いがまあ、OK………
でも、ポケモン馬鹿なのはいただけない!!
実は彼にとって、ポケモン以外は本当にどうでもいいと
思ってるんじゃないかと思うことがある。
例をあげてみれば………

前に、水着を披露したのに、まったく興味を示されなかった。

街に着けば、すぐジム戦………

そうそう!この間なんか傑作だ!
彼の相棒がピンチなときには後先考えず、
崖から飛び込んだりしてるのに、
私がピンチのときは、命綱をつけるくらい念入りに準備をして
からだ。

ようは、彼は恋愛とかそう言ったものには、一切興味がない
のである。いっそうのこと、ポケモンと結婚したら幸せなのかもしれない………なんか、弟が言ってたには、メタモンは種族に
関係なく子供が産めるって言うし………

あと、ここは俺に任せとけ!っていうのも駄目。
頼りになるけど、ちょっとでしゃばりすぎかも………

あ〜なんでこんなに、欠点が出てくるんだろう………
まさか、自分が『一緒に旅しているうちに好きになっていく』
なんていう、典型的なパターンにはまるとは思っても見なかった………でも、もう遅い………
私は、あの”ポケモン馬鹿”が好きになってしまった………
え?そのポケモン馬鹿が誰かって?
それは…………


「ハルカ!」
 名前を呼ばれて、ハッと気がついて見れば、いつの間にか
薪を集め終えたサトシが、立っていた。
「え、な、なに?」
 ボーと川の流れを見ながら、考え事をしているうちに、
どうやらかなりの時間が流れてしまったらしい。
サトシは、そんな彼女の様子に気がつくことなく、
彼女のすぐ目の前にあるバケツを指差して、
「タケシが早く水持ってこいって………」
「え、あ!!そっか!私水汲みの途中だったっけ!」
 サトシとマサトが火の材料となる薪拾い、料理長のタケシは
夕食の下ごしらえ、でハルカが水汲み。これが割り当てられた
仕事だった。慌てて、川の水をバケツいっぱいに汲んで、
持って行こうとするが………
「お、重いかも………」
 女の子が持つにはさすがに重すぎた。が、すぐにその重さが
なくなった。
「ほら、早く行くぞ!俺、もう腹ペコペコなんだよ」
 彼女の手から、バケツを奪うとサトシは、スタスタと
先を行ってしまう。
「あ、ありがとう………」
 自分が両手で持つのがやっとの重さを、片手で持っている後ろ姿を見て、ハルカは男の子の力強さに驚いた。と同時に、
女の子を気遣ってくれる優しさに、ドキッとしてしまう。

(うん、やっぱりそのさりげない優しさがOKかも!)
一人、ニコニコと満足そうなハルカと

(あ〜腹減った!!ハルカに任せてると、いつまでたっても
タケシの飯が食えないぜ!)
ハルカ<タケシ<飯 という並びのサトシには後ろを歩くハルカ
の様子は感じ取れない。
だいぶ、二人の思惑にはズレがあるものの、概ね今日も平和な
一日であった!

 

え〜と、小説でははじめまして!
初投稿させていただきました〜最初はやはり短めがいいと思い
簡単なやつを書かせていただきました。
如何だったでしょうか?
今回はハルカサイドで書いたので、今度はサトシサイドで
書いてみたいと思います。ただ、自分のサトハル観念は
かなりひねくれてますけど(笑
それでは、お読みいただきありがとうございました!

Commentator by カイ

 

ハルカの視点から見た、超鈍感なサトシです(笑)
確かに実際はポケモンのことばっかりで、女の子のことは考えてないのかもしれません。
でもたまに見せる優しさ、そういうものにハルカも惹かれていくのかも?
いつかはハルカのそんな気持ちにも気付いてあげて欲しいですね。

Commentator by 冬草


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