森の中

1.森の中

ホウエンリーグ出場を目指すサトシ達は深い森の中にいた。
 

ハルカ「ねえ、ここどこ・・・?」
マサト「さあ・・・」
サトシ「ずいぶん暗い森だな・・・」
ピカチュウ「ピカ・・・」
タケシ「真っ直ぐ進んできたはずなんだが・・・」
ハルカ「もしかして迷った?」
マサト「もしかしてなくても迷ったよ・・・」
ハルカ「やっぱり・・・」
サトシ「タケシ、俺達真っ直ぐに進んできたよな?」
タケシ「ああ、そのはずなんだけどなあ・・・」
マサト「ポケナビは圏外だし・・・」
ハルカ「なんで私達ってすぐ迷うのかしら?」
ピカチュウ「ピカ・・・」
サトシ「誰か横道にそれたり、こっちに行こうとか言った奴いたっけ?」
マサト「前はお姉ちゃんが言ってたよね?」
ハルカ「それは前の話でしょ、今回は私何も言ってないわよ」
タケシ「今回は別に誰もそんなこと言う奴はいなかったはずだけど・・・」
サトシ「じゃあ、真っ直ぐ進んできたんじゃないか?」
タケシ「そのはずなんだけど迷った」
サトシ「なんでだよ・・・」
ハルカ「これからどうするの?」
マサト「ポケナビは使えないし・・・」
サトシ「タケシ、ミズゴロウのレーダーで森の出口とか見つけられないか?」
タケシ「ミズゴロウのレーダーは音を感知するものだから出口は無理だ」
ハルカ「そんな〜」
サトシ「しょうがない真っ直ぐに進んできたならこのまま行けば何とかなるんじゃないか?」
ハルカ「やっぱり・・・」
サトシ「やっぱりってなんだよハルカ?」
ハルカ「サトシならそういうと思ったってことよ」
マサト「僕も思った」
タケシ「まあ、真っ直ぐ来たならこのまま進んでも問題ないだろう」
ピカチュウ「ピカピカ」
サトシ「じゃ行くか」
 

2.迷いの正体

暗い森の中で迷ってしまったサトシ達。
出口を探して森を彷徨っていた。
 

ハルカ「も〜道はあるのにどうして出口に着かないのよ〜」
マサト「僕もう疲れたよ〜」
ハルカ「私も〜」
サトシ「・・・」
ハルカ「サトシ、どうしたの?」
サトシ「いや、何かこの森おかしいなって・・・」
ハルカ「どういうこと?」
サトシ「俺達って結構歩いたよな?」
ハルカ「うん」
サトシ「森に入る前に森の全体見てもそんなに大きな森じゃなかったはずなんだ」
ハルカ「そういえばそうかも・・・」
サトシ「それにさっきからポケモンの姿が全然見えないし・・・」
マサト「確かにそうだね」
ピカチュウ「ピカ」
タケシ「もしかしたらポケモンの幻術か?」
サトシ「多分・・・」
タケシ「よし、出て来いミズゴロウ!」
ミズゴロウ「ゴロゴロ」
タケシ「近くにポケモンがいないか探るんだ」
ミズゴロウ「ゴロ」

ブ〜ン

ミズゴロウ「ゴロッ!」

バシュッ!
ミズゴロウはみずでっぽうを放った。

ゴース「ゴース・・・」
マサト「ああ!ゴースだ!」
サトシ「俺達を迷わせていたのはこいつか!」
ゴース「ゴース・・・」

ズズズズズ・・・

ハルカ「ねえ、なんか様子が変じゃない?」
ピカチュウ「ピカ」

 
3.ゴースの攻撃

森で迷っていたサトシ達、しかしそれはゴースのしわざだった。
だがそのゴースは様子がおかしかった。

ハルカ「このゴース様子が変じゃない?」
マサト「うん、なんだか目の色がおかしいし・・・」
ゴース「ゴース!」

ブーン・・・

サトシ「危ない!シャドーボールだ!」
ハルカ・マサト『えっ?』

ドカーン!

サトシ「あ、危なかった・・・」

サトシはハルカとマサトを抱えて間一髪ゴースのシャドーボールをかわした。

ハルカ「あ、ありがとサトシ・・・」
マサト「助かったよ・・・」
サトシ「安心するのはまだ早いぜ」
ハルカ「えっ?」
マサト「ゴースがいない」
タケシ「また俺達に攻撃してくるかもしれない」
ハルカ「え〜そんな!」
マサト「なんで攻撃してくるの?」
タケシ「さあな」
サトシ「そうだ!ミズゴロウ、ゴースの位置をピカチュウに教えてくれ」
ミズゴロウ「ゴロ?」
サトシ「ピカチュウはミズゴロウが教えてくれた位置に10万ボルトを放つんだ」
ピカチュウ「ピッカー」

ブーン

ミズゴロウ「ゴロゴロ!」
ピカチュウ「ピ〜カ〜チュー!!」

バリバリバリ!

ゴース「ゴース・・・」
ハルカ「やった!」
サトシ「よくやったぞピカチュウ」
ピカチュウ「ピカピカ」
タケシ「ミズゴロウもよくやったな」
ミズゴロウ「ゴロゴロ」
マサト「今のうちに早く行こうよ」
サトシ「そうだな」
タケシ「もう森に迷わなくてすむな」
ハルカ「さっ早く行きましょ」
サトシ「ああ」

サトシ達はこの深い森をぬけるのだった。
 

4.ポケモンセンターにて

ゴースの攻撃をかわし、サトシ達は森を抜けポケモンセンターにたどり着いた。
 

サトシ「ふ〜やっと着いたぜ・・・」
ハルカ「も〜くたくたかも・・・」
マサト「早く休みたい・・・」
ピカチュウ「ピカ・・・」
タケシ「まあ、無事にポケモンセンターに着いたんだし良かったじゃないか」
マサト「まあね」
サトシ「おっと、ポケモン達も休ませないと」
ハルカ「あっ私もジョーイさんにあずけるわ」

サトシとハルカはポケモン達をあずけることにした。

サトシ「ジョーイさん、お願いします」
ハルカ「私のもお願いします」
ジョーイさん「はい、おあずかりします」
タケシ「ジョーイさん、私はタケシと申します、あなたは美しい」
ジョーイさん「は、はあ・・・」
タケシ「つきましては・・・いててててて!」
マサト「はいはい、みんなの迷惑だからね〜」

マサトはいつものようにタケシの耳を引っ張っていく。

サトシ「お、お願いします」
ジョーイさん「は、はい」
サトシ「まったく、今日は散々だったな」
ハルカ「まったくよ、森で迷わされるし、変な目のゴースに襲われるし・・・」
ジョーイさん「変な目のゴースに襲われた?」
サトシ「は、はい」
ハルカ「そのゴースのせいで森で迷ったのよね」
ジョーイさん「あなたたちもなの?」
サトシ「えっ?」
ハルカ「どういうことですか?」
ジョーイさん「最近、変な目をしたポケモンに襲われるっていう事件が何件もあるのよ」
サトシ「俺達もいきなり襲われたんです」
ジョーイさん「それに日に日に増えていて、襲ってくるポケモンに共通点もないし襲われた人のもないのよ」
ハルカ「そうなんですか・・・」
ジョーイさん「とにかくあなたたちも気を付けてね」
サトシ・ハルカ『はい』

 
〜トレーナーが泊まる部屋〜

 
ハルカ「はあ〜やっと休めるかも〜」
マサト「ほんとだよね〜」
タケシ「それにしても襲われてるのは俺達だけじゃないとはな」
サトシ「ああ、なんか原因がありそうだよな」
マサト「もしかして調べるの?」
サトシ「いや、今日はオーキド博士に聞いてみるだけ」
ハルカ「よかった〜今日は勘弁して欲しいかも」
サトシ「わかってるって」

 
5.オーキド博士の予想

やっとのことでポケモンセンターにたどり着いたサトシ達。
最近、ポケモンが人を襲うということでサトシはオーキド博士に何か知らないか聞いてみることにした。

 
サトシ「もしもしオーキド博士」
オーキド博士「おお、サトシ元気にやっておるか?」
サトシ「はい、俺達もポケモン達も元気ですよ」
オーキド博士「それはよかった」
サトシ「ところでオーキド博士聞きたいことがあるんだけど?」
オーキド博士「聞きたいことじゃと?」
サトシ「実は・・・」

サトシは今日あった出来事とジョーイさんから聞いた話をすべてオーキド博士に話した。

オーキド博士「う〜む、妙な目をしたポケモンが人を襲っていると」
サトシ「そうなんです」
オーキド博士「ポケモンが人を襲うということはあまり珍しくないが日に日に増えていると・・・」
サトシ「俺達もそのことが気になって」
オーキド博士「詳しいことはわからんが妙な目をしておるとなると何かに操られているかもしれん」
サトシ「何かに操られている?」
オーキド博士「そうじゃ、そいつが何者かはわからんがな」
サトシ「そうなんですか、わかりました」
オーキド博士「サトシ、まさか調べるつもりか?」
サトシ「ええ、まあ・・・」
オーキド博士「あまり無茶をせんようにな」
サトシ「はい、わかってます」
オーキド博士「それでは、何かあったら連絡しとくれ」
サトシ「はい、ありがとうございました」

サトシはオーキド博士との話を終えた。

サトシ(何者かが操っている・・・?)

 
〜トレーナーが泊まる部屋〜

 
タケシ「サトシ、どうだった?」
サトシ「オーキド博士が言うには誰かがポケモンを操っているらしい」
ハルカ「じゃあ、あのゴースも?」
サトシ「多分」
マサト「ジョーイさんが言ってた、最近人を襲ってるっていうのは・・・」
サトシ「誰かが襲わせているってことだ」
ハルカ「それって許せないかも」
マサト「そうだね、ポケモンで人を襲わせるなんて・・・」
ピカチュウ「ピカ!」
サトシ「ああ、だけど今日はゆっくり休んで行動するのは明日にしよう」
タケシ「そうだな、今日は散々だったからな」
ハルカ「じゃあ、今日はもう寝ましょ」
マサト「そうだね、おやすみ〜」
サトシ・ハルカ・タケシ『おやすみ〜』
ピカチュウ「ピカピカ〜」

 
6.あやしい建物

最近、ポケモンが人を襲うという事件でオーキド博士から
誰かがポケモンを操っているということを聞いたサトシ達。
サトシ達はその事件を調べることにした。

 
サトシ「よーし、行くぜ!」
マサト「どこに?」
サトシ「そりゃー、ポケモンを操ってる奴の所にさ」
マサト「場所わかるの?」
サトシ「さあ?」

ガク

一同、がっくりする

ハルカ「なによそれ〜」
タケシ「行動するのはちゃんと調べてからにしようか」
サトシ・ハルカ・マサト『は〜い』

 
サトシ「う〜ん、やっぱりこの辺りが事件が多いからこの辺にいるんじゃないか?」

一度、ポケモンセンターで考えてから行動することにした。

マサト「となるとあやしいのはこの森だよね」
ハルカ「そうよね、私達も襲われたし」
タケシ「この辺りの地図がほしいな」
ハルカ「だったらポケナビがあるじゃない」
サトシ「でも圏外だったじゃないか」
ハルカ「それは森にいた時でしょ?」

マサトはポケナビを取り出す。

マサト「え〜と、あれ圏外になってる・・・」
ハルカ「ええっ?どうして?」
サトシ「まさか、どこかで妨害電波を出してるんじゃ・・・」
マサト「まさか〜」

マサトはサトシをまさかという目で見る。

サトシ「だってここ、町の近くだぞ」
マサト「えっじゃあ・・・」
タケシ「妨害電波の可能性はあるな」
ハルカ「じゃあ、この辺りの使われてない建物を調べたほうがいいんじゃない?」
マサト「どうしてさ?」
ハルカ「電波って建物から出すんじゃないの?」
サトシ「あっなるほど、すごいなハルカ」
ハルカ「えへへ」
マサト「でも、ほんとかな〜」
ハルカ「なによマサト」

ハルカはマサトをにらむ。

タケシ「いや、多分あってるよ」
マサト「どうして?」
タケシ「ポケモンを操るということはそれなりの機械が必要なんじゃないか?妨害電波のしてもさ」
サトシ「じゃあ、この辺の建物を調べれば・・・」
タケシ「ああ、ポケモンを操ってる奴がいるかもしれない」
サトシ「よし、早く調べようぜ」

 
タケシ「え〜と、この辺りの地図はと・・・」

ポケモンセンターのパソコンでこの辺りの地図を探してみることにした。

タケシ「あったあった」
マサト「え〜と、ここが僕らのいるポケモンセンターで・・・」
サトシ「これが俺達が迷った森だ」
ハルカ「あら?なにかしらこの建物?」

ハルカは森の中にあるあやしい建物に気がついた。

タケシ「え〜と、旧ポケモン研究所?」
マサト「ポケモン研究所?」
タケシ「ああ、もっとも今は使われてないらしい崩壊の危険性があって現在立ち入り禁止と書いてある」
ハルカ「あからさまにあやしいかも」
サトシ「調べてみる価値はありそうだな」
ピカチュウ「ピカピカ」
 

7.侵入

ポケモンを操り事件を起こしている者がいると思われる建物を見つけたサトシ達はさっそくその建物を調べてみることにした。

 
サトシ「え〜と、建物の位置は・・・」
タケシ「丁度森の真ん中だな」
ハルカ「でも、森に入ったらまた迷うかも」
マサト「そうだよね、どうやって行くの?」
サトシ「う〜ん、何か目印でもあればなあ・・・」
タケシ「おっ、建物の近くに川がある」
サトシ「え?」
ハルカ「そっか、川をさかのぼって行けば迷わないかも」
サトシ「なるほど、よしこれで準備はととのったな」
マサト「そうだね」
ハルカ「よーし、ハルカ探検隊行くわよ〜」
サトシ・タケシ・マサト『え?』

 

〜森の中〜

 

サトシ「よ〜し、川に着いたぞ」
ピカチュウ「ピカピカ」
マサト「後は川をさかのぼって行けばいいね」
タケシ「ああ、だけど油断するなよこの前みたいにならないとは言い切れないからな」
ハルカ「さあ、全国ミステリーファンの皆さんお待たせしました、今回は最近ポケモンを操り、人を襲わせている犯人を見つけようと思います」
サトシ「あれは大丈夫なのか・・・?」
タケシ「あんまり大丈夫とは言えないな・・・」
マサト「お姉ちゃんこういうの好きだから・・・」
ピカチュウ「ピカピカ・・・」

そして、サトシ達は川をさかのぼって行った。
歩くこと30分サトシ達は旧ポケモン研究所にたどり着いた。

サトシ「ここがそうか・・・」
ハルカ「なんか不気味かも・・・」
マサト「ここに入るの・・・?」
タケシ「まあ、そうだな」
マサト「え〜」

サトシ達の前にあるのはいかにも不気味な建物が建っていた。

サトシ「よし、入るぞ」
タケシ「ちょっと待てサトシ」
サトシ「どうしたんだタケシ」
タケシ「ここはふたてに分かれたほうがいい」
サトシ「なんでだ?」
タケシ「もし、犯人がいたら逃げられる可能性があるからな」
サトシ「そうか」
タケシ「じゃあ、俺とマサトは裏口から入る」
サトシ「じゃあ、俺とハルカは正面からだな」
ハルカ(えっ?サトシと・・・)

タケシ「じゃあ、後でな無茶するなよ」
サトシ「ああ、じゃいくぞハルカ」
ハルカ「う、うん」

サトシとハルカは建物に入っていった。

マサト「タケシ、お姉ちゃんとサトシを一緒にしたのってわざとでしょ?」
タケシ「ふふふ、その通り」
マサト「やっぱり・・・」

 
8.捜索開始

森の中にある建物に着いたサトシ達。
タケシの提案で二手に分かれることにした。

 
〜建物の中〜

 
ハルカ「中は結構広いかも」

とハルカは建物の中をスタスタと歩く

サトシ「おいハルカ、もう少し慎重に行こうぜ、何があるかわからないんだから」
ハルカ「平気よ、サトシがいるもの」
サトシ「へっ?」
ハルカ「サトシと一緒なら大丈夫よ、きっと」
サトシ「そ、そうか」
ハルカ「頼りにしてるんだから、危なくなったら私のこと守ってよね」
サトシ「あ、ああ・・・」

ハルカ(も〜サトシって鈍すぎかも)

 

〜タケシとマサト〜

 
マサト「うわ〜ボロボロだね」
タケシ「ああ、何年も使われてなかったらしいからな」
マサト「ほんとに人なんかいるのかな〜?」
タケシ「さあ、どうだろうな」
マサト「いかにも何か出そうな雰囲気なんだけど・・・」
タケシ「おっ、階段がある」
マサト「1階は調べないの?」
タケシ「多分、サトシとハルカが調べるだろ、それに邪魔しちゃわるいしな」

とタケシは笑いながら言う

マサト「まあ、そうだね」

〜サトシとハルカ〜

 
サトシ「タケシ達はどこにいるんだ?」
ハルカ「変ね〜裏口から入るって言ってたのに」

ハルカ(今は二人きりがいいのに・・・)

とそう思いハルカはため息をつく

サトシ「どうしたんだ?ため息なんかついて?」
ハルカ「え?いや・・・なんでもないかも・・・」
サトシ「そうか?」

ハルカ(ほんとに鈍いわね〜)

 

〜建物の地下〜

 
?「侵入者か・・・」

と1人の男が不気味に笑う

?「ちょうどいい、この機械を人間に使ってみるか・・・」
ライチュウ「ラ〜イ・・・」
グラエナ「グルルルル・・・」
?「こいつらも使うとするか・・・」

 
9.ライチュウVSピカチュウ

森の中の建物に侵入したサトシ達
しかし建物の地下には不気味に笑う謎の男がいた。

 
?「クックック、侵入者とは・・・」

謎の男はモニターを見ながら言った。

?「まあいい、こいつらとこの機械を使ういい機会だ・・・」 ライチュウ「ラ〜イ」 グラエナ「グルルルル・・・」 ?「ライチュウは男女二人をやれ男は落とし穴に落とせ」 ライチュウ「ラ〜イ」 ?「グラエナは男二人をやれ」 グラエナ「グルル・・・」 ?「それでは行け」

ババッと二匹のポケモンは姿を消す。

 
〜サトシとハルカ〜

 
サトシ「全部の部屋を見たけど何にもないな」
ハルカ「タケシとマサトは何処に行ったのかしら?」
サトシ「う〜ん」

ガタン!

サトシ「何だ?」

バリバリバリ!

ハルカ「きゃあ!」
ライチュウ「ラ〜イ!」
サトシ「ライチュウ!?」
ハルカ「サトシあのライチュウの目・・・」
サトシ「操られているのか!?」
ライチュウ「ラ〜イチュウ!」

バリバリ!

ライチュウは電撃をサトシに向けて放つ

サトシ「くっ!」

間一髪サトシは電撃をかわす

サトシ「行け!ピカチュウ!」
ピカチュウ「ピッカ〜」
ライチュウ「ラ〜イ!」

ライチュウはピカチュウにばくれつパンチを放つ

サトシ「かわせピカチュウ!」
ピカチュウ「ピカ!」

ピカチュウはばくれつパンチをかわす

サトシ「ピカチュウ!こうそくいどうだ!」 ピカチュウ「ピカピカ!」

シャシャシャとピカチュウはすばやさを上げる

ライチュウ「ラ〜イ!」

ドンッ!

サトシ「何!?」

なんとそのライチュウもこうそくいどうをしてきたのだ

ドカッ!

ピカチュウ「ピカァ!」

ピカチュウは壁に叩きつけられた

サトシ「くっ、あのライチュウこうそくいどうができるのか・・・」
ハルカ「どういうこと?」
サトシ「普通ライチュウはすばやさはあまり高くないんだ、だけどピカチュウの時にこうそくいどうを覚えてから進化すればライチュウになった時もこうそくいどうが使えるんだ」
ハルカ「それってすごい厄介かも・・・」
サトシ「ああ、あのライチュウかなり手ごわいぜ・・・」
ライチュウ「ラ〜イ」

バリバリとライチュウはサトシに電撃を放つ

サトシ「うわあ!なんで俺に!?」

ガタン!

サトシ「なっ!」

サトシの足元の床が開く

サトシ「うわあああ」
ハルカ「サトシ!」

サトシは落とし穴に落ちていった。

 
10.バトル!

ハルカ「サトシ!」
サトシ「うわあああ!」

サトシは暗闇へと落ちていった

ハルカ「サトシ、サトシー!」
ピカチュウ「ピカピー!」

ハルカとピカチュウは必死に声を上げるがサトシの声はハルカとピカチュウには聞こえなかった

ライチュウ「ラ〜イ」

バリッ!

ハルカ「くっ」

ハルカ(サトシ待ってて・・・すぐ助けに行くから!)

ハルカ「ワカシャモ!」
ワカシャモ「シャモ!」

ハルカ「ワカシャモ、ほのおのうず!」
ワカシャモ「シャー!」

ゴオオオ!

ライチュウ「ライ!」

ライチュウはジャンプでほのおのうずをかわす!

ハルカ「そこよ!スカイアッパー!」
ワカシャモ「シャー!」

ドカッ!

ライチュウにワカシャモのスカイアッパーがヒットする!

ハルカ「いいわよ、ワカシャモ!」

ライチュウ「ラ、ラ〜イ」

ドンッ

ライチュウは再びこうそくいどうをする

ハルカ「くっ、速い!」
ワカシャモ「シャモ・・・」

ドカッ!

ライチュウはワカシャモにたいあたりをする

ワカシャモ「シャモッ」
ハルカ「ワカシャモ!」

ハルカ「一体どうすれば・・・」
ライチュウ「ラ〜イ」

ハルカ(来るっ!)

ピカチュウ「ピカチュウウウ!」
ライチュウ「ライ!?」

バリバリバリ!

ライチュウ「ラ〜イ!」
ハルカ「今よワカシャモ!スカイアッパー!」
ワカシャモ「シャモ!」

ドカンッ!ドカッ!

ライチュウは天井に叩きつけられた

ドサッ

ライチュウ「ラ、ライ・・・」

ライチュウは力尽きた

ハルカ「やった・・・」
ワカシャモ「シャモ・・・」
ハルカ「ピカチュウ大丈夫?」
ピカチュウ「ピカピカ」
ハルカ「そうだ、サトシを助けないと・・・」
ピカチュウ「ピカ!」
ハルカ「行きましょ!」
ピカチュウ「ピッカー」
 

〜タケシとマサト〜
 

タケシ「何もないな」
マサト「やっぱり、違うんじゃない?」
タケシ「う〜ん、そうかもな」

ガタンッ

タケシ「何だ?」

ドカンッ!

グラエナ「グルルルル・・・」

マサト「グラエナ?」
タケシ「あの目は!?」
グラエナ「グラ〜」

ブウ〜ン

タケシ「危ない!シャドーボールだ!」

ドカーン!

マサト「まさか操られてるの?」
タケシ「どうやらそのようだな」
マサト「じゃあやっぱり・・・」
タケシ「何かあるようだな」
グラエナ「グルルルルル・・・」

 
11.バトル!その2

グラエナ「グルルルル・・・」

建物の二階を調べていたタケシとマサトの前にグラエナが現れた。
しかもそのグラエナは操られているのであった。

 
タケシ「こうなったらバトルしかないな・・・」
マサト「頼むよタケシ、戦えるのはタケシしかいないんだから」
タケシ「おう!行けフォレトス!」
フォレトス「フォー」
グラエナ「グルルルル・・・」

バッ!

グラエナはフォレトスに襲いかかった!

タケシ「フォレトス!まもるだ!」
フォレトス「フォー」

ガッ!

グラエナ「ガァ!」

ブウウウウン!

マサト「危ない!シャドーボールだ!」
タケシ「こうそくスピンだ!」

フォレトスは体を回転させ始めた。

ガガガガガ!

マサト「やった弾いた!」

ドカッ!

フォレトス「フォー!」

タケシ「何!そうかシャドーボールは目くらましか!」
マサト「あのグラエナ、かなりのレベルだよ・・・」
グラエナ「ガウ!」

バリバリバリ!

マサト「はかいこうせんだ!」
タケシ「よけろ!フォレトス!」
フォレトス「フォー」

ズッ!ドガアアアアアン!

タケシ「あ、危なかった・・・」
マサト「つ、強いよ・・・」
タケシ「フォレトスだけじゃきついな・・・出て来い!ミズゴロウ!」
ミズゴロウ「ゴロゴロ」
タケシ「フォレトスを援護するんだ!」
グラエナ「グルル・・・」

バッバッ!

グラエナはかるいフットワークでタケシのポケモン達をかく乱する!

マサト「速い!」
タケシ「ミズゴロウ!」
ミズゴロウ「ゴロゴロ!」

ブ〜ン

ミズゴロウ「ゴロッ!」

バシャアアアア!

グラエナ「グラッ!」

グラエナはミズゴロウのみずでっぽうでひるんだ!

タケシ「今だ!フォレトスすてみタックル!」
フォレトス「フォー!」

ドカッ!

グラエナ「グラッァ!」

グラエナは壁に叩きつけられ力尽きた。

タケシ「ふう〜」
マサト「ミズゴロウは頭のひれで相手の位置がわかったんだね」
タケシ「そういうこと、よくやったな二匹とも戻れ!」
フォレトス「フォー」
ミズゴロウ「ゴロゴロ」

マサト「あのグラエナここから出て来たよね?」
タケシ「これはポケモン用の通路みたいだな」
マサト「これって下のほうに続いてるみたいだね」
タケシ「あの二人が危ないかもしれないな」
マサト「じゃあ早く戻らないと」
タケシ「ああ、急ごう!」

タケシとマサトは1階に戻ることにした。

 
〜建物の地下〜

 
サトシ「う〜ん、ここは・・・」
?「気が付いたかね」
サトシ「お、お前は・・・」

 
12.犯人の目的

サトシ「こ、ここは・・・」

サトシは手足を縛られていた

サトシ「これは?」
?「気が付いたかね?」
サトシ「お前は一体・・・」
?「私はマグマ団の幹部の1人、ラルス」
サトシ「お前がポケモンを操っていたのか?」
ラルス「その通り」
サトシ「お前のせいで何人もの人が危ない目にあっているんだぞ!」
ラルス「人間の勝手な考えでポケモン達がひどい目にあっていることは知らないのかね?」
サトシ「なんだって?」
ラルス「人間のせいでポケモン達のすみかが減っていくのは許せることかね?」
サトシ「そ、それは・・・だけどお前のやっていることは許せることじゃない!」
ラルス「わかっている、私の目的はポケモンを操ることではなく人間を操ることだ」
サトシ「何!?」
ラルス「人間を操れば、ポケモンがすみかを追われずにすむ」
サトシ「ポケモンを操っていたのは・・・」
ラルス「最初はポケモンで試してみた、すると上手くいった、そろそろ人間で実験したいと思っていたところに君達が来たのだよ」
サトシ「じゃあ、俺が落とし穴に落ちたのも・・・」
ラルス「その通り、私がライチュウに指示した」
サトシ「俺を操るつもりか」
ラルス「そうだ、では早速試させてもらうよ」

サトシに妙な機械がつけられる

サトシ「うわああああああ!」

 
〜1階〜

 
ハルカ「サトシー!」
ピカチュウ「ピカピー!」

ハルカとピカチュウはサトシを探していた

ハルカ「どういうこと?地下に行く道が見つからないわ」
ピカチュウ「ピカ・・・」

マサト「お姉ちゃん!ピカチュウ!」
ハルカ「マサト!タケシ!」
タケシ「無事だったか」
ハルカ「うんなんとか、でも私たちがライチュウと戦ってる時にサトシが落とし穴に落ちちゃって・・・」
マサト「えっ?じゃあライチュウは?」
ハルカ「もちろん倒したわ」

ハルカが誇らしげに言う

マサト「そのライチュウはたいしたことないね」

マサトは、はっはと笑いながら言う

ハルカ「何よ、倒したことに不満でもあるの?」

ハルカは不機嫌そうに言う

マサト「べ、別にないけど・・・」
ハルカ「じゃあ、すごいとか言いなさいよ」
タケシ「まあまあ、今はそんなことよりサトシだろ」
ピカチュウ「ピーカ」
ハルカ「そうだ、サトシを助けに行こうとしてるんだけど地下に行く道が見つからないのよ」
タケシ「どこかに隠し通路があるはずだ」
マサト「手分けして探そうよ」
タケシ「おう」
ハルカ「そうね」
ピカチュウ「ピカ」

 
13.成功第一号・・・

サトシ「うわああああ!」

バリバリバリ!
シュー・・・

ラルス「成功したか?」
サトシ「・・・」

サトシの目は赤い目をしていた

ラルス「どうやら成功したようだな」

ドォン!

ラルス「あの二匹はやられたようだな、まあいいこいつを使うとしよう、仲間どうし戦えるかな・・・?」

ラルスはクックックと笑う

サトシ「・・・」

 
〜建物の1階〜

 
ハルカ「だめ、全然見つからないわ・・・」
ピカチュウ「ピカ・・・」
マサト「本当に隠し通路なんてあるの?」
ハルカ「早くしないとサトシが・・・」
タケシ「こうなったら床を壊すしかないな・・・」
ハルカ「床なんて壊せるの?」
タケシ「この建物はそうとう古いからなおそらく壊せるはずだ」
ハルカ「じゃあ、早くやりましょ」
タケシ「ミズゴロウ、ハスブレロ!みずでっほう!」
ミズゴロウ「ゴロッ!」
ハスブレロ「ハスッ!」

バシャアア!

マサト「まだパワーが足りないよ」
ハルカ「ワカシャモ、かえんほうしゃ!アゲハント、ぎんいろのかぜ!ピカチュウ、十万ボルトお願い!」
ピカチュウ「ピッカー!」
ワカシャモ「シャモッ!」
アゲハント「フォー!」

バリバリバリ!
ゴオオオオ!
ビュオオオオ!

マサト「これでもダメなの?」
ハルカ「二人とも頑張って!」

ハルカ(サトシを助けるために・・・!)

ドカアアアアン!

ハルカ「やった!」
マサト「すごい!」
タケシ「みんなよくやった」
ハルカ「さっ、行きましょ」
 

〜建物の地下〜
 

マサト「ここが地下・・・?」
タケシ「やはり当たりだったようだな、機械で埋め尽くされている・・・」
ハルカ「サトシー!」
ピカチュウ「ピカピー!」

コッコッコ・・・

奥のほうから足音が聞こえてくる

マサト「誰か来るよ・・・」

ラルス「ようこそ、私の研究所へ」
タケシ「お前は・・・?」
ラルス「私はマグマ団幹部の1人、ラルス」
マサト「お前がポケモン達を操っていたのか?」
ラルス「その通り」
ハルカ「一体何のために?」
ラルス「人間を操るための実験をね」
タケシ「人間を操るだって!?」
ハルカ「まさかサトシを・・・」
ラルス「ほう、なかなか勘が鋭いね・・・」
マサト「何だって!?」
ラルス「紹介しよう私の実験の成功第一号だ!」

ザッザッザ・・・

暗闇の中から洗脳されたサトシが現れる

ハルカ「サトシ・・・」
サトシ「・・・」

 
14.ピカチュウVSサトシ・・・

ラルス「さあ行け、奴らを始末しろ!」
サトシ「はい・・・」

ザッザッザ・・・

ハルカ「サ、サトシ・・・う、うそでしょ?」
サトシ「・・・」
ラルス「ククク・・・洗脳を解くには戦うしかないぞ・・・」
ハルカ「そんな・・・」
マサト「でもやるしかないよ・・・」
タケシ「ああ・・・」
ハルカ「で、でも・・・」
ピカチュウ「ピカッ!」

ピカチュウがサトシの前に立つ

ハルカ「ピ、ピカチュウ・・・」
マサト「もしかして戦うの?」
ピカチュウ「ピカッ!」
ハルカ「ピカチュウ・・・」
タケシ「ここはピカチュウにまかせよう」
ピカチュウ「ピカピカ!」
サトシ「・・・まずはお前か・・・」
ピカチュウ「ピーカチュウ!」

バリバリバリ!

ピカチュウがでんきショックを放つ!

スウッ

ハルカ「よ、よけた・・・?」
タケシ「どういうことだ?」
ラルス「フッフッフ、ただ洗脳したわけではないその者が持つ力を最大まで引き出しているのだ!」
マサト「じゃあ、あのサトシはポケモンなみの力があるってこと?」
ラルス「その通り」

ゴッォ

サトシは一気にピカチュウに近づく!

ピカチュウ「ピカッ!?」
ハルカ「は、速い!」

ドゴッ!

ピカチュウ「ピィッカ・・・」

サトシはピカチュウにキックを放った

ハルカ「ピカチュウ!」
ピカチュウ「ピカ!」

その後ピカチュウはサトシに攻撃を放つがまったく当たらずピカチュウはサトシの攻撃を受けボロボロになっていく

ハルカ「もういや!ピカチュウとサトシが戦っているのを見たくない!私、助けてくる!」
タケシ「待つんだ!」
ハルカ「どうして?」
タケシ「ピカチュウはサトシのポケモンだからピカチュウはサトシを助けたいんだ、だからつらいけど見守ろう・・・」
ハルカ「・・・でも・・・」
タケシ「サトシだって操られてるけど心の中じゃつらいはずだ・・・ここは見守るしかない・・・」

 
ピカチュウ「ピーカッ!」
サトシ「くっ」

サトシ(こいつなんで勝ち目が無いのに向かってくるんだ・・・?それにこんなに傷ついているのになんで俺が痛みを感じているんだ・・・!?)

ピカチュウ「ピーカァ・・・」
サトシ「ぐっ・・・」
マサト「ピカチュウはもう限界だよ・・・」
サトシ「お前らはなぜこいつを助けない・・・?」
ハルカ「わからないの!そのピカチュウはあなたを助けたいのよ!」
サトシ「何・・・?」
ハルカ「あなたのポケモンだから自分の手で助けたいのよ!こんなにボロボロになってもあなたに向かっていっているのよ!だから私達は見守っているのよ!それがわからないの!?」
サトシ「・・・黙れっ!」

サトシはハルカに向かっていった

ピカチュウ「ピカピッ!」
マサト「お姉ちゃん!」
タケシ「ハルカ!」

しかしサトシは拳を振り上げたまま止まっていた

ハルカ「サトシ・・・?」
サトシ「ぐっ・・・」

サトシは涙を流していた

ハルカ「サ、サトシ・・・」
サトシ「ハ、ハルカ・・・逃げるんだ・・・このままじゃ俺は取り返しのつかないことを・・・」
ハルカ「サトシ・・・逃げることなんてできないよ・・・」
マサト「洗脳が解けたの?」
タケシ「いやまだだ、体がまだ言うことをきかないんだろう」
サトシ「ピ、ピカチュウ・・・俺を攻撃しろ・・・お前の最大の電撃で俺を攻撃するんだ!」
ピカチュウ「ピ・・・カ・・・」

ピカチュウは最後の力を振り絞って最大の電気を放った!

ピカチュウ「ピーカチュウウウウウ!」

バリバリバリ!

サトシ「うわああああ!」
ハルカ「サトシー!」
ラルス「バカな!」

 

15.最後の力

サトシ「うわああああ!」

ドサッ

サトシはピカチュウの電撃をくらい倒れた

ピカチュウ「ピィ・・・カ・・・」

ドサッ

ピカチュウもまた最後の力を出し切りサトシ同様その場に倒れた

ハルカ「サトシ!」
マサト「ピカチュウ!」

ハルカとマサトが二人にかけよる

ハルカ「サトシ、しっかりして!」

サトシは意識を失っていた

タケシ「大丈夫だ、意識はないがちゃんと生きてる」
ハルカ「よかった・・・」
マサト「ピカチュウもすごいダメージを受けてるけど命に別状はないよ」
ラルス「バカな・・・私の洗脳は完璧だったはずだ・・・」
ハルカ「人の心が簡単に思い通りなると思ったら大間違いよ!」
タケシ「お、おいハルカ・・・」
ハルカ「許さないから!」

マサト(お、お姉ちゃんが怒ってる〜)

タケシ「まあ何にせよ、お前のたくらみもここまでだな」
ハルカ「もう観念しなさい!」

マサト(そんなに大きな声ださなくても・・・)

ラルス「クク・・・こうみえてもマグマ団幹部の1人子供相手に負けるわけにはいかない」

カチャとラルスはモンスターボールをかまえる

マサト「まだ、ポケモンを持ってるの!」
ラルス「行け!リングマ!」
リングマ「グオオオ!」
タケシ「まずい、いけハスブレロ!」
ハスブレロ「ハスッ」
タケシ「みずでっぽうだ!」

バシャアアアア!

リングマ「グォ!」
ラルス「はかいこうせん!」

ドカァアアアン!

ハスブレロ「ハス・・・」
タケシ「ハスブレロ、もどれ」
マサト「強い・・・」
ラルス「私のリングマを甘く見ないことだ」
ハルカ「ワカシャモお願い!」
ワカシャモ「シャモ!」
ハルカ「かえんほうしゃ!」
ワカシャモ「シャー」

ゴオオオオ!

ラルス「リングマきりさく!」
リングマ「グオオ!」

ザシュ!

マサト「かえんほうしゃを切り裂いた!?」
ハルカ「ワカシャモ、にどげり!」
ワカシャモ「シャモ!」

ドカドカッ

リングマ「グオオオ!」
マサト「こうかはばつぐんだよ!お姉ちゃん!」
ラルス「シャドーボールだ!」
リングマ「グオオオ!」

バリバリ!ドン!

ハルカ「よけて!」
ワカシャモ「シャモ!」
ラルス「とっしん!」
リングマ「グオオオ!」
ワカシャモ「シャモ!」

ドカッ

ワカシャモ「シャモ・・・」

ズザザザザ

ハルカ「ワカシャモ!」
ラルス「とどめだ・・・リングマ!最大のはかいこうせんで奴らを消せ!」
リングマ「グオオオ・・・」

ブゥ〜ン・・・

タケシ「まずい!」

ハルカ(サトシ・・・)

サトシ「コータス・・・オーバーヒート!」
ハルカ「えっ?」
コータス「コオオオオ!」

ゴバアアアアア!

リングマ「!」

ドカアアアア!

リングマ「グオオオオ!」

ドサッ

サトシ「今はこ、これが精一杯だ・・・」

ガクッ

ハルカ「サトシ!」

 

16.事件解決

サトシ(よかった・・・ハルカを守れた・・・)

そしてサトシの意識はそこで途切れた

ハルカ「サトシ!しっかりして!サトシ!」
タケシ「大丈夫だ、気を失っているだけだ」
マサト「でもサトシすごいね、ピカチュウの電撃を受けて動けるなんて・・・」
タケシ「だがこれで奴のポケモンはいなくなったな」
ハルカ「そうよ、観念しなさい!」
ラルス「くっ、まだ捕まるわけにはいかない」
マサト「あっ、逃げるよ!」
ハルカ「ワカシャモ!捕まえるのよ!」
ワカシャモ「シャモ!」

ドカッ!

ラルス「ぐあっ!」

ラルスはその場に倒れる

ハルカ「反省しなさい!」

マサト(お姉ちゃん恐い・・・)

ハルカ「さっ早くサトシとピカチュウを病院に連れて行かないと!」
タケシ「あ、ああ」
マサト「そ、そうだね」

 

〜病院〜

 
サトシ「う・・・ここは・・・」

サトシが目を覚ます

ハルカ「サトシ!」

ガバッとハルカはサトシに抱きつく

サトシ「わわっ!待て!俺は洗脳されて・・・」
ハルカ「大丈夫よ、ピカチュウがサトシを助けるためにがんばってくれたから」
サトシ「そうだ!ピカチュウは!?」
ハルカ「今はぐっすり休んでるわ」
サトシ「そっか、俺、ピカチュウに謝らないと・・・」
ハルカ「でもあれは仕方ないじゃない」
サトシ「だけど俺、ピカチュウにひどいことを・・・」
ハルカ「ピカチュウもわかってると思うから大丈夫よ」
サトシ「ラルスはどうなったんだ?」
ハルカ「ジュンサさんとかがあの建物に向かってるわ、これで事件は解決したのよ」
サトシ「そっか、よかった・・・」
ハルカ「サトシありがとね、助けてくれて」
サトシ「いや、助けてもらったのは俺の方だよ」
ハルカ「ううん、あの時サトシが助けてくれなかったら私けがですまなかったかも・・・だからありがと」
サトシ「ハルカ・・・」

サトシ「!」

ハルカはサトシにキスをした

サトシ「ハ、ハルカ?」
ハルカ「はやく元気になってね」
サトシ「あ、ああ・・・」

ハルカは病室から出て行く

サトシ(ハルカこれからもお前のこと守るよ・・・ずっと・・・)


 

完結しました〜
自分の小説では長いほうですが
ただこれはサトシが洗脳されるのをやってみたかっただけです・・・
相変わらずサトハルシーンは少ないですね
ストーリーを重視するとなぜか少なくなるんですよね
次回も頑張りたいと思います

Commentator by ヒデト

 

何者かに操られるゴースから、事件へと引き込まれていくサトシたち。
サトシが洗脳され、ピカチュウやハルカたちと戦う羽目になっても、仲間達への思いはやはり消せないものです。
サトシが傷つけられ、本気で怒るハルカも、彼への想いが人一倍強いからこそ許せないんでしょう。
お互いを想うことからの”強さ”は、何より強い絆を産むんですね。

Commentator by 冬草


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