夏の恋

今日は年に一度の夏祭り。
ハ「やったぁ!!金魚4匹ゲットかも!」
はしゃぐハルカにサトシはこう言った。
サ「ハルカもまだまだ子供だなwそんなのではしゃぐなんてさ」
ハ「何よ!失礼ね!サトシは乙女心がわからないのね!」
サ「そうだハルカの気持ちなんてこれっぽっちもわからないさ」
ギャアギャア騒いでいる2人にタケシが割って入った。
タ「まぁまぁ2人ともこんな所で喧嘩なんてみっともないぞ」
サ・ハ「うるさい!!!」
2人の声が重なった。
ハ「…なによ。」
サ「…なんだよ。」
ハ・サ「ふんっ!」
サトシは屋台の方へ一人で行ってしまった。
ピ「ピカチュ!(サトシ!)」
ピカチュウはサトシを追いかけたがもう追いつけなかった。
タ「俺、サトシを探してくる。」
そう言ってタケシも人込みの中へ入ってしまった。
残ったのはピカチュウとハルカだけだ。
ハ「…ねぇ、ピカチュウ?」
ピ「ピィカ?(何?)」
ハ「アタシ、サトシと仲直りできるかなぁ…。」
ピ「ピカ!ピカチュピピーカ!(大丈夫だよ!元気だしなよ!)」
ハ「…ありがとう。アタシ少し元気が出たよ!」
ピ「ピカチュピカw(よかったw)」
ハルカはスクッと立ってお尻をはたいた。
ハ「サトシを探しに行こう!」
ピ「ピッピカチュ!」
何かの掛け声らしい。
その頃サトシとタケシは土手の方で何かを話していた。
サ「なぁタケシ…。」
タ「ん?なんだ?」
サ「俺、ハルカの事どう思ってるんだろうな。」
タ「…好きなんじゃないか?」
単刀直入に言う。
サ「なっ!!おおお俺がハハハルカの事を!?」
サトシは顔を赤らめてあたふたする。
タ「ほぅらやっぱり好きなんじゃないかw」
サ「…そうなのかなぁ。」
タ「ハルカを迎えに行ったらどうだ?」
サ「…うん。俺謝ってくる。」
タ「俺は後から行くよ。少しゆっくりしてから」
サ「わかった。」
サトシはあっという間に暗闇の中へ入っていった。
その頃ハルカとピカチュウは―…
ハ「全然見つからないよぉ〜」
ピ「ピカ…」
土手の方からサトシの声が聞こえてきた。
サ「ハルカー!ピカチュウー!」
ハ「この声は…サトシ!?」
ピ「ピカピ!」
ハ「サトシ!」
ハルカは土手の方へ駆けて行く。
サ「ハルカ!」
ハ「サトシ!」
その時ハルカは足を滑らせて土手の下へとずり落ちていった。
ハ「きゃあああああああぁぁぁぁぁ!」
サ「ハルカ―――――――!」
奇跡的にハルカは足を挫くだけで済んだ。
サ「ハルカ―!大丈夫かー!」
ハ「うん!大丈夫!だけど…足を挫いちゃったみたい…。」
サ「待ってろ!今そっちに行くからな!」
土手の下まではかなり急な坂になっている。下手すると死んでしまうくらいの―…。
サ「大丈夫か!!」
ハ「…うん。」
ハ「…痛っ!」
サ「全然大丈夫じゃねぇだろ!」
ハ「…私いっつも迷惑かけてばっかりだね。」
サ「何言ってんだよ!」
そう言ってハルカに手を差し伸べる。
ハ「ほっといてよ!」
パシッとサトシのてを叩く。
サ「ってぇ!」
ハ「私はどうせ役に立たない足手まといなのよ!」
ハルカの目が潤んでいる。
サ「ハルカ…。」
ハ「もう嫌!私なんか旅について来なければ良かったのよ!」
サ「!!」
ハ「いっつも皆を困らせてばっかりでアタシなんか居なければ…」
サ「ハルカ!」
サトシはハルカの頬を軽く叩いた。
ハ「………っ!」
サ「何考えてんだよ!お前は足手まといでもなんでも無いんだよ!」
ハ「…っサトシィ…」
サトシはハルカをそっと抱きしめた。
サ「…俺さ、お前の事を足手まといだなんて思ってない。むしろ大事な存在だ。」
ハ「サトシ…それって…」
サ「…お前が好きだ。一番にお前を愛してる。」
ハ「!!」
ハルカはパニックで一瞬声が出なかった。
ハ「…アタシもサトシの事好き…大好きv」
サ「ハルカ…」
ハ「サトシ…」
そう言って2人は熱いキスを交わした。
ハ「ん…っむっ…は…ぁん…っ」
サトシはなぜかキスが上手かった。
ハ「……っは…」
5分くらいしただろうか。2人の顔は真っ赤だ。
サ「これでわかったか?」
ハ「…うんv」
サ「…ごめんな」
ハ「アタシこそ…ごめん。」
今度はハルカの方からキスをした。
サ「ん…っ!」
ハルカは精一杯に上手にキスをしようとしているらしい。
ハ「…えへへw」
サ「…そういうことは男にやらせろよなっ」
土手の上の方からタケシの声がした。
タ「…おーい!サトシー!ハルカ―!」
ピ「ピカピー!ピカチュ―!」
サ「おう!大丈夫だー!」
2人は助かり、ひとまず宿でとまることにした。小さな小さな宿だ。
タ「2人ずつしか寝れないな。俺はピカチュウと寝るよ。」
サ「う、うん分かった。」
ハ「じゃ、オヤスミ」
ピ「ピカ―チュ(オヤスミ)」
…―その夜サトシとハルカは熱い夜をすごしたと言う―…。

 

喧嘩してしまったことを反省し、また二人の仲がどんどん深まっていくようですね。
どんな時でも、お互いのことは大切みたいです。
お互い助け合える、いい関係になって欲しいですね。
Commentator by 冬草


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