貴方と・・・

明日はホウエンリーグ決勝戦、だけど私は全然違うことを考えていた。サトシにこの想いをいつ伝えようか。その事しか私の頭の中
にはなかった。
サ「おいハルカ、お〜い」
ハ「え、な、何、サトシ」
サ「大丈夫かお前、最近上の空だぞ」
ハ「え、そ、そうかな」
マ「考え事でもしてるの?」
ハ「(ドキッ)さ、さあねー」
マ「何か怪しいよお姉ちゃん」
ハ「そ、そうかなあ」
タ「おいおいしっかりしろよ、明日はサトシの決勝戦なんだから」
サ「そうだぜハルカ、しっかり応援してくれよ、でないと」
ハ「でないと何?」
サ「い、いや、なんでもない」
ハ「・・・ま、別にいいけど」
サ(フ〜、危ねえ)
マ(なんかサトシも怪しい)
ハ「それより私、お腹すいた」
サ「じゃあなんか食いに行くか?」
タ「いや、俺とマサトはさっき食ったからいい」
サ「そうか、じゃあハルカ、行こうぜ」
ハ「う、うん」

私とサトシは二人っきり?で昼食をとることになった。
サ「ハルカ、何か食べたいものとかあるのか?」
ハ「・・・(上の空)」
サ「ハルカ?」
ハ「え、何?」
サ「だから、何か食べたいものとかあるのかって聞いてるんだけど」
ハ「あ、じゃあ、なんでもいい、サトシが決めて」
サ「なんだそれ、まあいいけど、じゃあ・・・オムレツにするか」
ハ「うん」
そして二人は、オムレツをお腹いっぱい食べた。
ハ「あ〜、もうお腹いっぱいカモ♪」
サ「でもあのお店のオムレツおいしかったなあ」
ハ「本当だね」
サ「でも俺ちょっと食いすぎた」
ハ「三人前も食べて食べ過ぎないほうがおかしいわよ」
サ「確かにな、少しあそこの公園で休んでこうぜ」
ハルカは目の前にある公園を見た。ホウエンリーグがあるせいか、
子供一人いなかった。
ハ「ええ、そうしましょう」

サトシがオムレツを食べ過ぎたせいで?公園で少し休むことになった私とサトシ
サ「あ〜食いすぎて動けねえ」
そんなサトシを見て、ハルカはクスッと笑った。
サ「あ、今笑ったろ」
ハ「笑ったよ〜」
サ「ひでぇなぁ」
二人で話をしていた、どれくらい話しただろう。話してるうちに、
ハルカの中で自分の気持を伝える勇気がわいてきた。
ハ「ねえサトシ」
サ「ん、どうした?」
ハ「正直に答えてね」
サ「あ、ああ」
ハ「サトシは私の事をどんな存在として見てくれてる?」
サ「・・・俺は・・・」

サ「俺は、正直そうゆう事はよく分からない。女の子に興味がないわけじゃない。けど俺は、昔からポケモンの事しか考えた事がないんだ。」
ハ「そうなんだ、だからタケシと一緒に旅してたのに、恋愛関係の
事には鈍感だったんだね。」
サ「まあな。でも、一つだけ言える事がある」
ハ「何?」
サ「俺の中ではハルカは他の人とは違う気がするんだ」
ハ「違う?」
サ「うん、始めて出会った時からずっと思ってた。ハルカは俺の中で、なんてゆうか、その、特別なんだよ。」
ハ「どうゆう風に?」
サ「ハルカに一緒に旅をしようって言われた時、正直、嬉しかったんだ。それと同時に、守ってやろう、たとえ何があってもこの娘の
笑顔は俺が守ろうって思えたんだ。」
ただじっと聞いていたハルカが突然、サトシに抱きついた。
サ「ハ・・ハルカ!?」

ハルカは、サトシに抱きついたまま聞いた。
ハ「サトシ、今どんな気持?」
サ「え・・・な、何で?」
ハ「いいから答えて」
サ「そうだなぁ、すごいドキドキする、心臓の音が、ハルカにも
聞こえそうな位」
ハ「私も」
サ「へ?」
ハ「私もおんなじ、私は、この気持の正体を知ってるよ。
これが[好き]だよ、私はサトシの事が好き、今この状態を、タケシに見られても、私は平気だよ。だってこれが今の私の正直な気持、

ずっとこうしていたい、だって私は、貴方のことが好きだから。」
サ「・・・ハルカ、俺・・・」

サ「ハルカ、俺、今分かったよ。ずっと一緒にいたい、守りたい、
その気持が[好き]なんだよな。だったら俺、ハルカの傍にいて、
ハルカを守るよ。ハルカには笑っていて欲しい。ハルカの流す涙なんて見たくない」
ハ「サトシ、嬉しい」
サトシはハルカの頭を優しく、自分の腕で包み込んだ。
サ「ハルカさえよければ、ホウエンリーグが終わったら、結婚して欲しい。」
ハ「サトシ、私が首を横に振るとでも思った。もちろんOKよ」
サ「ハルカ」
ハ「サトシ」
二人はお互いを見つめ合った。そして、二人の顔が、自然と近づいていった。通行人たちは、いつの間にか、サトシとハルカに釘付けになっていた。しかし、二人はそれを気にせず、そして、二つの唇が重なった。通行人たちは真剣にそれを見るものもいれば、勝手に騒いでいる奴(この中にマサトがいた)、冷やかしているもの
(この中にタケシが混じっていた)、しかし、二人の耳にはそれらの声は一切聞こえていない。聞こえているのは、お互いの心の声
だった。
サ(明日の決勝戦、ハルカは笑って後ろのベンチに座って応援しててくれないか?ハルカの応援を聞くと、体中に力がわいてくるんだ)
ハ(わかったわサトシ、絶対優勝してね、たとえ負けても、
私はサトシを受け入れてあげるから、大好きだよ、世界でただ一人の、私のサトシ、ずっと貴方の隣で笑っていてあげる)
そして次の日
サ「これで最後だ、ピカチュウ、雷だ!」
?「なんの、ボーマンダ、破壊光線!」
ピ「ぴか〜、チュウ〜!」
ボ「ボ〜、マ〜!」
ドゴォ!
アナウンサー「おお〜と、雷と破壊光線の激突!果たして立っているのはどっちだ〜!?」
ピ「ピ、ピカ・・・」
ボ「ボ、ボマ・・・」
ぐらぁ、ドサァ
?「ああ、ボーマンダ」
審「ボーマンダ、戦闘不能、ピカチュウの勝ち。よって勝者、
マサラタウンのサトシ」
サ「いよっしゃああ!!」
ピ「ピカピ〜」
サ「ありがとうなピカチュウ」
ピ「ピカピ〜カ」
ピカチュウは首を横に振り、ハルカを指さした。まるで
「僕達が勝てたのは、あの娘の応援があったからさ」
とでも言っているみたいだった。
〜閉会式〜
ア「では、優勝したサトシ君に、一言もらいたいと思います。
ではサトシ君、一言どうぞ」
サ「はい、でもその前に」
そう言うと、サトシはハルカを手招きした。
ハルカは、訳が分からないまま、言われるがままについて行った。
サ「みなさん、俺は、今まで2回、リーグに出ました。しかし、
2回とも、優勝する事が出来ませんでした。俺は今まで、
何が足りなかったのかを探していました。そして、俺は優勝しました。けどやはり、みんな強かったです。正直、何度か諦めかけました。けど、そんな俺を支えてくれたのが、仲間と、ポケモン達と、
そして、[大切な人]です。そう、俺に足りなかったのは[大切な人]
の応援です。俺は、この大会で、大切な人の応援を受けると、
人はどこまでも強くなれる事を知りました。」
ハ「サトシ」
サ「皆さんに何が足りないかは俺には分かりません。けど、
これだけは言えます。その足りないものを見つけたとき、きっと、
誰にも負けない強さが手に入るはずです。」
しばしの沈黙の後、どこからか拍手が起こり、それにつられるように、次々に拍手が起こった。するとどこからか
?「その娘が大切な人なのか証拠を見せろ!」
するとサトシは、その言葉を待っていたかのようにハルカの方を
向いた。ハルカは既に準備万端だった。
ハ「サトシ」
サ「ハルカ」
そして二人は抱きしめ合ってKISSをした。再び拍手が起こる。
こうして拍手に包まれたまま、ホウエンリーグは幕を閉じた。

 10年後
二人は結婚して、それぞれの夢を果たし、ポケモンの育て屋をして
暮らしていた。そして、あのホウエンリーグの日以来、ハルカの
瞳に悲しみの涙が溜まる事は決してなかった。


 

リーグ戦を前に、お互いの気持ちに気づく二人。
その気持ちがハルカを、そしてサトシを更に強くさせます。
共にお互いを高めあえる関係ってのも良いです。
それがサトシを優勝へと導くきっかけにもなったんでしょう。
Commentator by 冬草


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